人をつなぐ街と海|湘南スタイル  28 東宝ハウス湘南

大空から地上を俯瞰し、鳥が目にするような世界を映し出す「空撮」。ひと昔前はヘリコプターをチャーターするなど大がかりだったが、ドローンの登場でぐっと身近になった。中村豪さんは腕利きのドローンオペレーターとして、これまでにドラマやコマーシャルなど多くの撮影にかかわってきた。「最初はいろんなものがバードビューで見られるのが、楽しいと思いました」。中村さんは根っからのサーファー。ドローンとの出合いも、ハワイに滞在していたプロサーファーの弟からの「すごい撮影をしているサーフィンカメラマンがいる」という連絡がきっかけだった。地元・鎌倉の海でドローン撮影をしてみたい。そして、身近な場所の新たな景色を目にして、「あっ、俺達はこんな環境にいたんだ」と心が震えた。現在は鎌倉をベースに日々の仕事をこなしつつ、全国を飛び回っている。とはいえ、「軸はサーフィン」とブレない。「サーフィンは僕の生活の一部。ドローンもそうだし、そこで築いた人間関係や妻との出会い、家族も。波乗りをしていなかったらと考えると怖くなります(笑)」。今、中村さんは、生まれ育った鎌倉、そしてサーフィンへの「恩返し」として、ドローンを海難救助に役立てることを思い描いている。これからも、海そして空から、鎌倉を見続けていく。

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