人をつなぐ街と海|湘南スタイル  18 東宝ハウス湘南

初夏の太陽の光が心地いい鎌倉のビーチ。健康そうに日焼けした男性が、まぶしそうに水平線を見つめている。プロウインドサーファーとして長年活躍した新嶋光晴さんだ。ウインドサーフィンを始めたのは、45年前、大学の部活がきっかけ。「ウインドという名前も知らなかったけど、かわいい女の子が部員にいたから」と笑う。少々不純な動機だったが、逗子海岸で初めて目にして「すごい、青春だ!」と虜に。「すぐにできるな」と過信していたが、海の上で七転八倒。「こんなはずがない」と負けず嫌いの性格に火がついた。やがて、メキメキと頭角を表して、黎明期のプロとして国内外の大会で活躍。全国、世界の海を巡ってきた新嶋さんだが、鎌倉から離れることはない。「海岸線が豊かで、初心者からプロまで楽しめる風と波がある」と、湘南の海の懐の深さに魅せられている。「海は見るだけでも気持ちいいわけだから、すごいエネルギーがある。遊んでいるだけでにこやかになる」。今、新嶋さんには「夢」がある。それは鎌倉市内の小中学校の授業に海洋教育、マリンスポーツを取り入れること。有志とともに活動をし、一部の学校では実現した。「どんどん子どもたちにつなげていかないと」と、未来の海に目を向ける。

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