もっと、みんなとつながりたい……。今、世の中は、これまで当たり前だった人と人のコミュニケーションが制約されています。このような社会状況だからこそと、新しい可能性に挑戦する学生たちがいます。団体の名前は「ニューコロンブス」。「昨年、私たちは大学でのコミュニティの場を失いました。そして、コミュニティは誰かが作ってくれていたことに気づいたのです。そこで鎌倉の学生が地元で活動ができる場を作り、さらには地域とつながろうと考えました」と語るのは増田航大さん(右)。そして、中学生からの友人で思いを同じくする杉田稜斗さん(左)と高瀬悠多さんの3人で行動に移しました。里山保全、地域清掃と宝探しを融合したイベント、古民家の再生など、活動はさまざま。そこで今まで経験したことがない地元との絆が生まれました。「人とのつながりを本当に実感できるのが、一番うれしいです」と杉田さん。今では高校生の倉田結南さん(中)のような次世代にも広がり、メンバーは35人に。増田さんと杉田さんは来春大学を卒業しますが、「ニューコロンブス」の輪を日本だけでなく世界にも広げていきたいと未来を見据えています。
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